8月30日31日の2日間、東京都江東区にあります、ホテルイースト21において、日創研経営研究会の全国特別研修に参加しました。全国から520名の中小企業の経営者が集まり、「顧客満足をすすめる・ありがとう経営」というテーマで学んで参りました。福岡経営研究会からは11名の参加でした。冒頭の福岡所属の大島本部副会長の挨拶から始まり、田舞本部会長による講義でスタートしました。「昔は働いた量だけ儲かる時代だったが、今はすでに違う。働いた量と共に質を同時に求められている時代になった。それはサービス業にとどまらず、どの分野の業態も同じように質の高いサービスを求められている」との本部会長の講義から、経営理念に基づく経営の大切さ、戦略・戦術との両輪を図ることの重要性をご講義いただきました。コストの面からもロスコストを省き、プロフィットコストを増やし、市場縮小の現在の営業戦略の重要性として「顧客接点を増やすこと」「お客様満足と同時に社員さん満足をいかにつくるか」を事例を踏まえて、またディスカッションをたくさん取り入れた講義になりました。大会初日は㈱ヤマサンの大秦社長の事例報告でした。京都で味噌・醤油などの健康食品の通信販売をされておられます。toyamasan.jp/
「私は経営理念、人生ビジョンに執念を持っている」と熱く語られたのがとても印象的でしたが、戦略もすばらしく、宇治でオープンした0円カフェは全国のマスコミに取り上げられ、まさに「理念と経営」の体現者です。
2日目は㈱ミヤザキの山之上社長と㈱マルブンの真鍋社長のパネルディスカッションでした。㈱ミヤザキさんはプラスティック加工業で、本社は埼玉ですが、宮崎県小林市のご出身ということもあり、地元小林市にも工場があります。最近では宮崎の「頑張る中小企業」の表彰を受けられ、平成19年には、「渋沢栄一ベンチャードリーム賞」の大賞を受賞されておられます。http://miyazaki-net.com/ 私も小林の工場見学に3年前にお伺いしました。朝礼がすばらしく、社員さんに徹底的に経営理念の浸透を図り、自主管理型の組織運営、人間尊重の精神を貫かれておられます。経常利益も25%と業界において一人勝ちの様子を見せておられるすばらしい企業です。
㈱マルブンの真鍋社長は愛媛に4店舗を構えるイタリアンを中心とした洋風レストランを経営されておられます。http://www.marubun8.com/ 私も今年マルブンdkに行きましたが、顧客感動のサービスを徹底されておられます。私が行った時には、「キューハイテック 日高社長ようこそ」と我が社のロゴマーク入りのろうそくがテーブルにありました。びっくりしました。予約は2時間くらい前の話です。すごいでしょ。 お客さまのおもてなしにスタッフのみなさんが知恵を絞って考えておられます。当然お店の評判は上々で、増益経営を実現されておられ、自己資本50%を超える優良企業です。人財育成を通じて理念経営を貫いていくことが、増益経営につながり、中小企業として発展していくのだということを3名の素晴らしい経営者から学ぶことができました。ありがとうございました。