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OECDの発表で思うこと 日本的経営とはなんぞや

先月、今月といままで出席していた日創研福岡経営研究会の活動から軸足を変えて、九州大学関連の勉強会に参加しております。いままでの学びとは少し異なり、アカデミックな雰囲気がただよう、(大学だから当然ですが。。)参加のメンバーも中小企業の経営者や幹部社員さんよりむしろ、大企業の社員さんが多いのが特徴です。

写真は一緒に学んでいるJR九州の有田さんの発表です。一緒に学んでいる方々はとても優れた方々ばかりです。これはマーケティングに関する発表の一コマです。

さて、先日OECD加盟国のランキングがでましたが、日本は相変わらず、生産性が低く、国民満足度も経済的には豊かなはずなのに低い結果がでております。

私の周りには、我が社の社員さんや同じ中小企業経営者や社員さん、お取引の企業さん、少なくともお会いした方々のほとんどが、毎日毎日一生懸命働いているのに、世界の他の国、昼間からワインを飲んで仕事をしている国や毎年毎年バカンスと称して1ヶ月くらい、通常の休み以外に休んでいるのが当たり前の国よりも生産性が低いのでしょうか。

昨日の勉強会では、企業の日本的慣行、つまり終身雇用制度に見られるような、人に優しい経済風土や集団意識が強く、それが意思決定の遅さにつながるとか、正社員に対する解雇がしずらく、レイオフをすばやく実施する欧米企業に比べてコスト大につながるとか、いろんなお話をうかがいました。講師が日本研究の外国人の先生でしたので、外から見た日本という意味では関心深く聞くことができました。

しかし、生産性は、単に欧米諸国と比較するのは、いかがなものかと思います。特にサービス業の生産性の低さがあちこちで問われていますが、これはサービスに対する文化の違いを考えずにはいられません。

日本は、もともとサービスに対して対価を求めない文化を持っていると思います。チップを求めないし、お客さまが気づく前に喜ぶことをしてあげるというのは、他の外国のサービスではあまり経験がありません。 トイレでさえ入り口でチップを求めたり、有料のところは外国ではたくさんあります。日本で有料のトイレは見たことがありません。 日本の人を大切にする文化が、結果的には、日本では無料でも、他の国と比較しても質の高いサービスが受けることができます。だから、労働に対する対価を得ることが相対的には難しく、よって労働生産性が低くなってしまうのではないかと思います。

このような国の文化や風土が、たとえば地震などの災害が起きたときには、お互いが助け合い、暴動などは起きない国民性を生みだしている一つの要素だと思います。何でも対価を求める欧米諸国と同列で比較することが果たして適切だろうか。。とも考えてみました。。

この話はこの辺で。。。

さて、このたび、全日本マネジメントコーチング協会の会報誌に載せていただき、完成しました。少しお恥ずかしいというか、自分としてはまだまだ未熟で、このような多くの人様に会社の活動を紙の媒体でお伝えすることに少し躊躇していましたが、思い切って依頼をお受けしました。

このことが社員さんの励みになり、さらによい社風や積極性のある自立した組織になればいいなと感じております。

全日本マネジメントコーチング協会 会報誌

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