去る5月8日より仙台市・石巻地区を訪問しました。まずは震災の現状を伺いに被災地に向かいました。写真は大野小学校で全校児童の2/3が犠牲になった小学校です。大津波が小学校全体を飲み込んで行きました。
いまは校舎の残骸だけが残っており、その脇で無数のダンプカーが通っています。この小学校の脇にすぐ川があり、河口から5キロも上流にあるのですが、津波はそこを襲って来ました。
亡くなった方々の慰霊碑が作られていました。
たくさんの花が手向けられていました。
亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りします。
次に石巻地区を視察した後、女川町に行きました。ここは港まるごと津波に直面して、当時はがれきだらけだったのが、今では更地になっています。
こうやって、いくつかの建物が当時の様子を伝えようとそのままにしてあります。
全体を見渡せるように16m高台にある女川町立病院から見た風景です。こちらも基礎からもぎ取られた建物が横たわっています。 鉄筋コンクリート製の建物が津波で横倒しになった例は世界的にも初めてらしいです。
16m高台に登る階段の手すりもぐにゃぐにゃになっていました。
街灯も根本からポッキリと折れています。
この高台を下からみるとこんな感じでかなり高いのですが、津波はこの16mを上回る高さで押し寄せてきて、病院にいる方も飲み込みました。高台の上に建っているのが女川町立病院です。
女川町立病院の1階玄関口に、どのくらいの高さの津波が来たのかを記してありました。 壁のように津波は押し寄せてくるようです。
現地に行ってもそれがどのようなものなのか、想像がつきませんでした。改めて自然災害の凄さと人間の無力さをかんじました。
また、津波の被害に会われた方とそうでなかった方とは紙一重だなというところがいくつもありました。ほんの数メートルの差でその差が歴然としている場面を見て、運命の不平等さを感じました。
さて、今回の仙台訪問の目的は日創研経営研究会の全国大会参加もありました。約1000名の経営者・経営幹部のみなさんが集まり、講演や分科会などで一緒に学びました。
分科会は、庄内地区に映画村を創り、たくさんの映画を誘致して町の活性化を図ろうとする「庄内映画村」の宇生社長の講演会でした。何もない田舎に都会からたくさんの映画スタッフを呼び込み、地域の掘り起こしをしようとする姿に起業家精神の素晴らしさを感じました。
福岡からのメンバーです。田舞会長と一緒に記念撮影を行いました。
充実の3日間でした。3日目には、我が社を退社して、奥さんの実家がある仙台に現在住んでいる元社員の濱添さんとランチしました。元気そうでなによりでした。