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2014年の博多祇園山笠のレビュー

今年も暑い夏です。今日も36度を記録すると天気予報で言っています。この暑い夏の前に行われるのが毎年7月1日から15日まで行われる博多祇園山笠です。今年の山笠を振り返ってみます。

6月中旬、私が出ております土居流上新川端町の親睦会が開催され、いよいよ7月から始まる山笠に向けて改めて顔合わせを行いました。その場で今年のハチマキになるてのごい(博多では手ぬぐいをこう言います)の柄の発表がありました。

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そして改めて、山笠で走るルートの確認をしました。流れ舁きは自分の流れ(町内)の中を走りますが、そのルートは毎年微妙に変わるので、毎年確認します。

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別の日に、山笠の人形を人形師さんのところへ取りにいきました。上新川端町は中洲の隣にある上川端商店街の町です。私の母の実家がそこで長年お店を開いています。そして所属の土居流のほかに八番山笠上川端通という飾り山を持っております。この上川端通はたくさん飾られている飾り山の中で唯一動く飾り山として、12日・15日の櫛田入りに他の舁き山と一緒に走る飾り山です。上川端通の今年の演題は表が「船弁慶」裏が「花咲爺」です。
その飾り山の人形を博多人形師さんのところから商店街に運んでいきます。

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花咲か爺さんですね(笑)

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トラックに積み込む様子です。慎重に取り付けていきます。

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鬼と記念撮影です。我々でないと撮れない貴重な2ショットです。

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いろんな神事やしきたりの元に山笠が組み立てられていきます。その一つ一つが山笠にとって大切な行事です。そして山笠が組み立てられていきます。

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八番山笠もミーティングを重ね、事前の準備をすすめていきます。大きな山笠を走らせるので電線がひっかからないか確認をするなど、普通の舁き山とは違う配慮も必要になります。

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いよいよ7月1日は御神入れです。八番山笠上川端通に神様が宿ります。櫛田神社の神官が祝詞を奏上します。

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今年は、八番山笠上川端通が出来て50周年ということで、各局テレビのみなさんが特集を組んでくれています。八番は私と同い年です(笑)

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上新川端町のみなさんが勢揃いで神事を行いました。

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そして1日から14日まで飾り山笠は博多の街に静かに彩りをつけていきます。これは商店街アーケードの上からみた上川端通です。このアングルも普段はなかなか見ることができませんね。

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いままでは山笠期間中に台風が来るなど滅多になかったのですが、近年は地球温暖化の影響でしょうか、夏口でも台風が来るようになりました。八番山笠も台風に備えて夜警をすることになりました。1日だけでしたが、私は12時まで担当しました。

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この山のぼせの先輩は徹夜で山笠を守っていました。彼の山笠に対する熱意には頭が下がります。でも次の日大事な流れ舁きを寝坊で欠席して顰蹙かっていました。人間味のある男です(笑)

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飾り山には、歴史物がほとんどですが、こうしたアニメキャラもあります。表ではなく、裏側の「見送り」側に設置されます。

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そうして、10日から山笠はいよいよ動き出します。これは四番山笠中洲流の流れ舁きの様子です。

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50周年記念の記念撮影も行いました。勢揃いするとかっこいいです。

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13日集団山見せです。プロ並みのカメラマンに撮っていただきました。

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そして、最後の追い山です。15日の朝4時59分スタートです。スタート前の記念撮影です。

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すべてが終わり、直会が始まりました。みなさんの労をねぎらい、来年への活力にしていきます。八番山笠は実働部隊が少なく、400名のほとんどが企業や学校、官公庁の方々からの応援です。直会の中で、「初めて参加したけど、今日ほど男に生まれてきてよかったと思った日はないね」とある学生さんが隣の友達に話している言葉が耳に入ってきました。

おもわず、「オレも毎年そう思うよ」と言いました。

山笠に参加すると、経営視点で組織の有り様を見ています。伝統的な価値観を保ちつつ、年齢に関係なくお互いを尊重し、70歳でも自ら進んで縁の下の力持ち的な働きを行っている方など、いい山笠を奉納したいという「共通の目的」を持って自分の役割を熟知し、時代の変化に対応しながら、現状を常に肯定的に解釈して、それぞれが自発的に行動できる「協働の自発性」を感じさせられます。
このような組織を企業で実践できると本当にいい会社になるよなと毎年感じます。

こうして、祭りのあとの静けさがやってきます。博多の街は何事もなかったかのように静けさを取り戻していきます。

また、来年ですね。おっしょい!

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