去る10月19日に福岡市城南区の健康住宅さんで開催されました、日創研福岡経営研究会の特別合同委員会において、東証一部上場の(株)アイ・ケイ・ケイの金子社長の講演がありました。場所を提供くださった(株)健康住宅さんと(株)アイ・ケイ・ケイは、経済産業省の平成26年度おもてなし経営企業選の全国22社に選出された素晴らしい企業です。
http://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/omotenashi-keiei/kigyousen/fy26.html
その健康住宅さんの会議室で、(株)アイ・ケイ・ケイの金子社長のお話をいただいたわけですが、今回は少し趣向を変えて、私が(株)アイ・ケイ・ケイの企業分析を発表したうえで、金子社長に講演頂くという、なんと無謀な企画にOKしてしまった訳です。
と言いますのも、2013年に卒業しました九州大学ビジネススクール(QBS)の授業の中で「プロジェクト演習」というものがありまして、課題となるテーマを研究・分析して、最後に論文としてまとめ、その成果を発表するという課題に取り組みました。テーマとしたのが、「ウエディング業界と(株)アイ・ケイ・ケイの分析」でした。
約半年かけて、ウエディング業界とアイ・ケイ・ケイを現地調査したり、統計資料を分析したうえで、論文にまとめました。もちろん初めての体験でした。アイ・ケイ・ケイの店舗は九州全ての店舗を視察したばかりではなく、富山・石川の店舗やレストランにも伺いました。また披露宴にも期間中に2回ほど出席させていただきました。
アイ・ケイ・ケイの取材だけでなく、リクルートのウエディング業界の情報誌「ゼクシィ」の編集長にもインタビューさせていただきました。
優れた企業は、やはり、「戦略と組織」のマッチングが上手くできていると言えます。
ブルーオーシャン戦略と言われるような、誰もが進出していないような市場を発見したり、創りだしたりできるのは、極々一部の非常に優れた経営者であり、多くの企業はレッドオーシャンと言われるような血みどろの競争市場の中で戦っています。
その中で、自社の競争優位性を発揮するためには、戦略を磨くことがとても大事です。孫子の兵法に代表されるように戦わずにして勝つ!という事ができれば言うことなしですが、できるだけそこに近づけていくような戦略を考えぬくことは企業経営にとってとても重要な事だと感じています。
そして、もう一つ重要な事は、どんないい戦略を立てても、それを実行する組織そのものが優れていないと戦略としてうまく機能しないということです。アイ・ケイ・ケイは組織の効率性・効果性をさらに高めるために、「経営理念」というツールを上手く活用し、優れた組織の3要素である「協働の自発性」「共通の目的」「コミュニケーション」を高め、戦略を機能させているということを分析結果としてまとめてみました。
ということで、約50分間、金子社長と多くのメンバーのみなさんの前で発表させていただきました。まさか、研究に取り組んで、論文を完成させた3年後に金子社長の目の前で発表させていただくなんて思いもしませんでした。
もちろん当時、完成した論文を大学に提出しただけでなく、取材にご協力いただいたお礼と同時に、金子社長のところへ論文をお届けさせていただきました。金子社長とスタッフのみなさんが作られたビジネスシステムは更に進化を重ね、他業種にもその仕組みを活用し業績の向上と会社の成長・発展に貢献しています。
いい時間をいただき、ありがとうございました。