福岡県と公益法人福岡県女性財団が主催し、福岡県男女共同参画推進会議(ふくおかみらいねっと)などが後援した、平成27年度ふくおか女性いきいき塾の成果報告会がアクロス福岡国際会議場にて開催されましたので、参加しました。
というのは、我が社の社員さんの林田めぐみさんがその塾生として参加していたからです。
このふくおか女性いきいき塾は未来の女性リーダーを育成するために、福岡県が開催したもので、8ヶ月間に渡り様々なジャンルの方々を講師に招き、いろんな角度で企業や社会のあり方を研究していきました。また女性という立場を通じて企業組織にどのように貢献できるかも一緒に学んで行きました。その集大成として5〜6名のグループを組んだ塾生のみなさんがそれぞれ自らが決めたテーマを研究し、今回発表しました。この講座を通じて女性たちがこの社会で、そして企業内で持っている個性や能力をさらに発揮し、いままで以上に社会参加できる自分づくりを行うことができたのではないかと感じています。
実際、林田さん自身もこのような研修を受講することで、自分の視野の範囲を確認し、いままでの自分のものの見方・考え方の枠の存在を知り、いろんなジャンルで働いている方々と接していくことで視野の幅を広げることができたのではないでしょうか。
自分がいままで感じてきた世界よりもさらに広い世界を知ることを自分の身体で感じることができたのは、彼女にとって最も価値ある成果だったに相違ありません。
我が社は女性がより働きやすい環境を作ることを一生懸命取り組んでいます。
それは、単に立場が弱い女性を助けようとしているわけではなく、本来人間として平等であるべき男女が持っている能力を分け隔てなく引き出すような工夫をしようとしているということです。
この日本の社会において女性の子育てのウエイトが男性に比べて圧倒的に大きいのであれば、そのことを考慮した職場環境を実現していこうとしています。
基本として考慮していることは、男性でなければならない仕事は男性に任せ、女性にしか出来ない仕事は女性に任せ、男性のほうが女性よりもより効果的な仕事は男性に任せ、逆に女性の方が男性よりもより効果的な仕事は女性に任せ、男性でも女性でもやれる仕事は助けあってやる。
この5つに日常業務を分類しながら、女性の仕事の機会を増やしていけば、性別に関係なく、男でも女でも本人が持っている能力を磨くことに集中し、成果を創りだす組織になれるのではないかと思います。
女性の活躍機会を増やそうとするミーティングにいままでよりも参加するようになりました。ともすれば、「女性の気持ちは女性にしかわからない」とか、「男性というものはこうで、女性というものはこうであるから・・」のような議論になりがちです。自分の立場を主張するだけでなく、男女とも自分の持っている潜在能力をいかに発揮させ、日常業務に役に立てることができるかを一所懸命考え、実行することが大切だといつも感じます。
それぞれの立場から、自分が立っているポジションはどの位置なのか、そしてそれをどのようにずらし、変えていきたいのかを考え、実行することが男女とも求められていると思います。経営者として女性に対しては、それが男性と同じようにやりやすくなる環境を作ってあげることはこれから益々大切になると感じますし、男女に関係なく能力を発揮させる場作りはこれから益々やらねばならないことだと思います。
日曜日にも関わらず我が社の社員さんたちが林田さんの応援に来てくれました。男女同権も大事ですが、だれもが自分の能力を発揮させるよい社風をつくるためには、男女に関係なくこういう事がとても大切ではないかと思います。
最後にそれぞれの塾生のみなさんの発表の中で、印象的な言葉がいくつかありました。
「私達、女性は男性よりもより完璧な人間をめざさないと管理職にはつけません。しかし会社には明らかに能力が足りない男性がたくさん管理職にいます。」
彼女たちの心の叫びのようにも聞こえました。多少耳が痛かったですが、失笑もしました。至極納得できる言葉でした。