良い社風のもとには良い人間関係がある
外を歩くと、風を冷たく感じる季節になりました。風は季節によって感じ方が変わります。爽やかだったり、まとわりついて不快だったり、刺すように痛かったりと、その時々でいろいろです。
私たちが働く会社にも、「風」が存在しています。皆さんも耳にされたことがあるかと思いますが、「社風」のことです。社風も自然の社風、明るい社風と百社百様ですが、これらの社風は、そこで働く人々の人間関係が大きく影響しています。もしも働く人同士がいがみ合うような人間関係だとしたら、その会社に助け合う社風が育つことはないでしょう。また、お互いが無関心な関係の会社に、温かい社風は育たないでしょう。
社風が良い会社にするには、社内にお互いが信頼しあえる人間関係を築くことが大切です。信頼とは、信じて頼ること、または頼えるものと信じることという意味ですが、働く人同士、お互いを信頼の存在と捉えるということです。この関係があれば、目標の達成に向けて共に智恵を絞り、達成した時には一緒に喜び、うまくいかない時にも励まし合うことができるでしょう。逆にこの関係がなければ、たとえ他のよい条件がいくら揃っていても、よい社風が育つことはありません。
信頼しあえる人間関係が会社に与える影響
信頼しあえる人間関係は、我が社のお客様にも様々な影響を与えます。
こんな経験はありませんか?食事をしようと入った店で、明らかに店員さん同士の人間関係がうまくいっていないと感じたことです。そんなとき、どんな気持ちになるでしょう?「なんだか、美味しく感じないなぁ」「早くこの場から去りたいなぁ」「もう二度と来たくない」と感じるのではないでしょうか。その反対にお客様に満足してもらおうと、店員さん同士が活発に声を掛け合い、協力しあっているお店ならどうでしょう?「居心地がいいなぁ」「また次も利用したいなぁ」という気持ちが湧くのではないでしょうか。
こういったことは、飲食店に限らず、どんな業種・業態でも起こります。我が社のお客様も、敏感に我が社の人間関係を感じとり、その後の付き合い方を決める要素のひとつとすることでしょう。
自分に出来ることから始めよう!
一緒に働く人と今以上に信頼しあえる人間関係を築くために、あなたはどんなことができるでしょう?アイデアが浮かばないときは、あなたがどんな人とを信頼しているか、また、あなたが周りの人から、どんなことをしてもらうと信頼が増すか考えてみるとよいでしょう。
信頼は、すぐに得られるものではありません。小さなことの積み重ねによって、少しずつ、少しずつ形作られていくものです。逆に、ちょっと気を抜くと一気に崩れてしまうものでもあります。
大きなことでなくて結構です。あなたが周りからの信頼を得るためにできることを実践し、信頼しあえる人間関係を築いていきましょう。