10年前の2006年に、私は日本創造教育研究所の企業内インストラクター養成コースという8ヶ月間の研修を受講しました。この研修会社の研修は1995年に初めて受講して、ずっとお世話になっています。可能思考研修という自分の中にある潜在能力を伸ばすことをベースに、組織づくりや戦略づくりなど、中小企業にフィットした研修プログラムをたくさん持っている研修会社です。
我が社もこの会社とのお付き合いなしには、成長発展はなかったと言えるくらい、いろんな学びをいただきました。そして10年前の研修は、その研修プログラムの中でも一番長期間で、かつ最もハードな、というよりも最も深い研修でした。
それまで、研修を受けるためだけの理由で、東京や大阪など、九州を出たことはありませんでしたが、「中途半端な経営者はやめて、本物の経営者になる!」と社内で宣言して、東京や大阪に研修を受けに行きました。それまで50%以上頑張っていた営業活動などの日常業務を社員さんに分担し、徹底的に勉強しに行きました。
ある時は、5つくらい研修プログラムを受講し続け、2週間会社に帰らない時もあり、社長と言えども、会社に帰ったら机がないのではないかと不安になるくらい、外に出て学び続けました。
朝起きると、ここはどこだろうとビジネスホテルの天井を見て思ったこともありました。
そんな学びの仲間が10年ぶりに集まったわけです。
三番目の報告はエコリングの桑田一成社長です。ガイヤの夜明けやカンブリア宮殿にも登場した、我々の仲間の中でも一番の成長企業です。「なぜ企業は成長しなければならないのか」というような企業家としての命題をワークショップ形式などで報告してもらいました。
10年前の当時の年商8億円が、いまでは130億円です。しかも国内だけでなく、世界各国に取引先がある会社に成長しています。
規模的に成長させることが全てではありませんが、社会的影響力が大きくなっていくのもまた事実です。そのことを理解しながら、一つひとつのことをやり続けることが大切だとみなさんおっしゃっておられます。
桑田さんも、市場の変化への敏感さを求めながら、キチンと経営をやっていくことの大切さを語っておられました。