建設下請け業の本質は「機能の提供」です。我が社の「機能」とはガス事業部で言えば主に「ガス配管工事」です。
しかし、この機能の提供だけでは他社との差別化はなかなか難しいです。正確性は「出来て当たり前」です。「正確にやるだけでも大変なのにね。正確性を実現させるために、どれだけのスキルを習得する必要があるのかわかりますか」日常業務に毎日精を出して頑張っているみなさんの気持ちが理解出来ます。それを踏まえた上で、そこにさらに他社との違いを出さねばいけません。これが「差別化」です。
「差別化」=「付加価値」です。ここに「お客様の利便性」という要素が入ってきます。
利便性の多くは「言われたらすぐにやって欲しい(迅速性)」です。だから我々はお客様の「迅速性」というニーズに応えようとするので、大変な思いをします。
そして、迅速性はお客様のニーズを満たすのに、比較的わかりやすいニーズですので、どの会社もそれなりにニーズに応えようとします。ここからがポイントです。同じ「迅速性」「正確性」を機能として提供しようとするならば、もう一つ何かを付け加えて提供すれば、それは「差別化」になるのではないかということです。
その差別化要因は、「お客様を思う気持ち」をどのようにお客様に感じていただくか、ということです。その具体的方法が、「明るい挨拶」「笑顔」「丁寧な言葉づかい」「姿勢」「身だしなみ」「かもし出す雰囲気」などです。それらを生み出すのは、我々の心の中にある「健全度」の度合いです。
より健全な価値観=人間力が我々が持っている「正確性」「迅速性」を伴った「業務遂行能力」を引き立てていくのです。それが組織的に行われている、「Aさんはやれているけど、Bさんはイマイチ」という状況ではなく、「キューハイテックのスタッフのみなさんは、みんないいよね」という状況をつくることで、組織としての付加価値が上がるのです。
Kスクールに見えられる、毎回異なるゲストのみなさんが、我々の姿勢を見て、口をそろえて同じようなよい評価をしてくださる現象がこのことを証明しています。